【9月28日 Xinhua News】中国国家統計局はこのほど、中国共産党第18回全国代表大会(2012年11月)以降の経済・社会発展成果に関するシリーズ報告書を発表した。それによると、中国の交通・通信分野は飛躍的な発展を実現した。

 交通運輸業と郵便通信業は12年11月以降、世界が注目する成果を収め、インフラネットワークが日増しに整備され、新技術・新業態が盛んに発展し、サービスの質が持続的に向上、戦略的サポート能力がますます高まっている。13~21年の中国交通運輸・倉庫・郵便業増加値(付加価値額)の年平均伸び率は、物価変動を除く実質で6・9%となり、基礎的・先導的・戦略的役割がいっそう際立った。

 12年11月以降、総合交通運輸体系の建設は歴史的な成果を収めた。交通運輸業の13~21年の累計投資額は27兆元(1元=約20円)を超え、運輸インフラネットワークが日増しに整備され、東西・南北各10路線からなる中国総合運輸ルート「十縦十横」がほぼ貫通した。21年末時点における全国の鉄道営業距離は12年比54・4%増の15万1千キロで、うち高速鉄道は4・3倍の4万キロとなり、人口100万人以上の都市の95%に高速鉄道が通っている。21年末時点の道路営業距離は24・6%増の528万キロで、うち高速道路は1・8倍の16万9千キロで、人口20万人以上の都市の98%をカバーしている。

 交通関連設備の技術では新たな進展を実現した。海上橋や海底トンネル、深水航路、高速鉄道、自動化埠頭(ふとう)など一連の技術レベルで世界の上位に立った。高速列車「復興号」、大型旅客機「C919」などの国産交通設備が中国の交通設備技術力の新たな「名刺」となり、交通運輸の急速な発展に有利な条件を整えた。21年の有償貨物輸送量は530億トン、旅客輸送量は83億人だった。コンテナ取扱量は2億8272万TEU(20フィートコンテナ換算)で、世界のコンテナ取扱量トップ10港のうち7港を中国の港湾が占めた。宅配便取扱件数は1083億件で、13~21年の年平均伸び率は38・7%に達し、14年から8年連続で世界一になっている。

 高速で安全な次世代情報インフラの構築を加速し、世界最大規模の光ファイバーネットワークと第4世代移動通信システム(4G)・第5世代移動通信システム(5G)ネットワークを構築した。4G基地局が基地局全体に占める割合は14年の24・2%から21年には59・2%に上昇し、都市部を幅広くカバーしている。情報通信技術は5Gや集積回路(IC)チップなどの分野で大きな進展を実現し、独自イノベーション能力が顕著に向上している。5Gネットワークは19年の商用化開始後、急ピッチで建設が進み、5G基地局は21年末までに全国で142万5千カ所が開通しており、基地局全体に占める割合は14・3%となり、5G携帯ユーザーは5億2千万に上っている。(c)Xinhua News/AFPBB News