中国初の中欧班列、運行本数が1万本を達成
このニュースをシェア
【9月30日 People’s Daily】2022年7月11日、電子製品、機械部品、日用品などの貨物を満載した中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車ー中欧班列(重慶)が、ドイツに到着した。これで、2011年3月19日に正式に開通した中国初の中欧班列は運行本数が1万本に達した。
今年に入ってから、中欧班列は逆境の中でも成長を遂げ、さらに加速している。中欧班列は世界的な流通の滞りや輸送力の不足などの困難を克服し、安定的かつ信頼性の高い高効率の物流サービスで世界の産業チェーン・サプライチェーンを支え、世界貿易の安定と世界経済の回復促進に貢献している。
長年の発展を経て、中欧班列は常態化した運行と大規模な運営という良好な状態を生み出している。データによると、2016年から2021年にかけて、中欧班列の年間運行本数は1702本から1万5183本に増加し、年平均で55%の伸びとなった。年間に輸送した貨物は、価値ベースで80億米ドル(約1兆1466億円)から749億米ドル(約10兆7358億円)まで増加した。2022年1月から6月までの中欧班列の総運行本数は7473本で、72万TEUを輸送し、単月の運行本数は26か月連続で1000本を超えた。現在までに、中欧班列は欧州20か国以上の180を超える都市に到達し、アジアと欧州を結ぶ物流ネットワークを形成している。
中欧班列の発展は、量の増加だけでなく、質の飛躍にも反映されている。コンテナの貨物積載率は安定的で、空コンテナの問題は「過去のこと」となり、運行保障メカニズムは絶えず改善されている。輸送品目も当初の携帯電話やノート型パソコンなどのIT製品から、自動車部品や完成車、化学品、電気機械製品、穀物、酒類、木材など5万種類以上に拡大した。
新型コロナのパンデミックの度重なるリバウンドの中、中欧班列は安全で安定した運行を維持し、中国で生産された防疫資材を安定的に欧州諸国に運送している。2021年には423万件、2万9000トンの防疫資材が中欧班列で輸送され、今年4月末までに、累計1410万件、10万8000トンの防疫資材が届けられ、中国と欧州の間に「命の懸け橋」が築かれた。
「長年にわたる発展、近年の新型コロナのパンデミック、不安定な国際情勢といった『大いなる試練』を経て、中欧班列の市場価値、経済的意義、重要な役割は、沿線国・地域から広く認められ、沿線国・地域が共同で建設・維持する主要な国際貿易のゲートウエーとなりつつある」と、中国マクロ経済研究院対外経済研究所新興経済体研究室の李大偉(Li Dawei)主任は述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News