【9月26日 AFP】フィンランドは26日、直前の土日にロシアから入国した人が今年最多に上ったことを明らかにした。両国間の国境では、ロシアの部分的動員令を受けてフィンランド側への入国希望者が殺到している。

 フィンランド国境警備当局者はAFPの取材に対し、「先週末は東部国境での往来が今年最多になった」と語った。

 同当局によると、24日にはロシア人約8600人が陸路でフィンランドに入国し、約4200人がロシア側に出国。25日には、ロシア人8300人以上が入国し、約5100人がロシア側に出国した。

 同当局者は、入国者数の規模は1週間前に比べて倍増したと述べている。その主な理由は動員令だが、両国が今夏、新型コロナウイルス規制を緩和したことも一因だとしている。

 フィンランドは23日、「ロシア人の入国を大幅に制限する」と発表。規制はまだ適用されていないものの、国境警備当局は「1日以内に」新規則を適用する態勢を整えていると説明。制限が導入されれば不法入国を試みる人が増える可能性があるため、備えを進めているとした。

 フィンランド東部クーサモ(Kuusamo)では24日、同当局が不法入国容疑で4人を拘束。4人はいずれも、直後に亡命を申請した。(c)AFP