【9月26日 AFP】イランで「道徳警察」に逮捕されたマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が死亡したことに対する抗議デモは、25日で10日連続となった。これに対し司法省は、断固とした措置を取ると警告している。

 アミニさんは13日、家族と訪れていた首都テヘランで、頭髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用方法をめぐって道徳警察に逮捕され、16日に死亡した。

 アミニさんが亡くなって以降、抗議行動は各地に拡大。これまでにデモ参加者や改革派、ジャーナリストら数百人が逮捕されている。

 当局は、治安部隊員を含め少なくとも41人の死亡を確認したと発表。一方、ノルウェー・オスロに拠点を置く人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)は25日夜、死者は少なくとも57人と報告。ただ、当局がインターネットへのアクセスを遮断しているため、正確な死者数の把握は困難と指摘した。

 司法省は25日、「暴動」の扇動者には「容赦せず、断固とした措置を取る」との方針をウェブサイトで表明した。

 一方で、ヒジャブや保守的な価値観を支持する大規模なカウンターデモも行われている。25日にテヘラン中心部で開かれた集会では、参加者はヒジャブを義務付ける法律への支持を訴えた。(c)AFP