【9月26日 AFP】米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第14回プレジデンツ・カップ(2022 The Presidents Cup)は25日、米ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)のクウェイルホロー・クラブ(Quail Hollow Club、パー71)で最終日のシングルスが行われ、米国選抜が17.5対12.5で大会9連覇を達成した。

 ポイント11-7で最終日のシングルス12試合を迎えた米国選抜は、7試合目で東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)がコーリー・コナーズ(Corey Conners)に一度もリードを渡さず1アップで勝利し、ポイントを15.5として優勝を決めた。

 今大会未勝利のコナーズが17番で約1.5メートルのパーパットを外し、シャウフェレの1アップのまま最終ホールを迎えると、シャウフェレが第3打をピンそば1メートル弱につける中、コナーズはバンカーからの第3打をミス。その後シャウフェレが決勝のパーパットを決め、チームは喜びを爆発させた。

 米国選抜はこれで大会の通算成績を12勝1敗1分けとし、ホーム無敗を守った。主将のデービス・ラブ3世(Davis Love III)は、「みんな素晴らしいプレーをした」と話し、「大変だった。みんなこの3週間は非常に頑張って、準備を整えて大会に臨めた」と続けた。

 これまでライダーカップ(Ryder Cup)とプレジデンツ・カップのシングルスで7戦連続未勝利だったジョーダン・スピース(Jordan Spieth)も、最後は4ホールを連続で奪取してキャメロン・デービス(Cameron Davis、オーストラリア)に4アンド3で勝利し、チームにこの日最初の1ポイントをもたらした。さらにスピースは、プレジデンツ・カップ1大会で5勝を挙げた史上6人目の選手になった。

 一方の世界選抜は、最終日に大会史上最大の逆転劇を見せることはできず、1998年以来のトロフィーには手が届かなかった。松山英樹(Hideki Matsuyama)はサム・バーンズ(Sam Burns)と引き分けた。(c)AFP/Jim SLATER