【9月26日 AFP】UCIロード世界選手権(2022 UCI Road World Championships)は25日、エリート男子ロードレースが行われ、レムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)が独走で初優勝を果たし、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)に続く勝利を手にした。

 豪シドニー南部に位置する港町ウーロンゴン(Wollongong)近郊の266.9キロにも及ぶレースで、22歳のエベネプールは2位に入ったクリストフ・ラポルテ(Christophe Laporte、フランス)に2分21秒差をつけた。

 ゴール前でのスプリント勝負でマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)が3位、優勝候補に挙げられていたワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)は4位に入った。

 一方、同じく優勝候補の一人で、前日遅くに10代の少女2人と口論していたとされるマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)は、暴行の疑いで逮捕、起訴されたため途中棄権した。

 残り35キロほどでアタックに出たエベネプールを追走できたのは、アレクセイ・ルシェンコ(Alexey Lutsenko、カザフスタン)のみで、エベネプールはそこから約9キロ先で再び仕掛けると、ルシェンコを置き去りにした。

 1分10秒のリードを持って17.2キロの周回コースの最終周に突入したエベネプールは独走でフィニッシュラインを切り、ベルギー人選手では2012年のフィリップ・ジルベール(Philippe Gilbert)以来となるレインボージャージー獲得を果たした。(c)AFP