【9月25日 AFP】格闘技イベント「超RIZIN」が25日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で行われ、スペシャルエキシビションマッチでボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)氏が総合格闘家の朝倉未来(Mikuru Asakura)から2回TKO勝ちを収めた。

 元無敗のボクシング王者で、殿堂入りも果たしたメイウェザー氏は、かつてのライバルであるマニー・パッキャオ(Manny Pacquaio)氏がリングサイドで見つめる前で、2回終了間際に右ストレートで勝利を収めた。ラウンド終了のゴングが鳴る中ダウンした朝倉は立ち上がれず、カウントアウトとなった。

 総合格闘技のスターで、日本ではユーチューバーとしても人気の朝倉は、メイウェザー氏が2018年に日本でキックボクサーの那須川天心(Tenshin Nasukawa)とエキシビションを行ったときよりも長いラウンドを持たせたが、「マネー(Money)」ことメイウェザー氏にとってはまたしても簡単な金稼ぎになった。

 今回の一戦はジャッジがおらず、両者の通算戦績にカウントされない。メイウェザー氏は開始わずか1時間前に会場入りし、ファストフードのテークアウトが大量に用意された控室でリラックスした様子をカメラに披露し、それからリングへ向かった。

 メイウェザー氏は前週、朝倉戦は「楽な金稼ぎ、楽な小切手、楽な相手」だと豪語。この後については、総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のスター選手、コナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)との2023年中の再戦が合意間近だと伝えられている。(c)AFP