【9月25日 AFP】中国、インド両国の外相は24日、国連総会(UN General Assembly)での一般討論演説で、ウクライナ侵攻をめぐって長く友好関係にあるロシアへの堅固な支持は表明せず、対話による解決を訴えた。

 一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergey Lavrov)外相は、「西側諸国の『ロシア恐怖症』は前代未聞だ。今やグロテスクな規模になっている」と欧米に反発。「わが国を軍事的に敗北させるだけでなく、ロシアを崩壊させる意図を公然と宣言している」と主張した。

 20日から始まった一般討論演説では、ロシアへの非難が相次いでいる。ロシアを支持する主要国はなく、侵攻開始直前にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との強い絆を確認した中国も例外ではなかった。

 王毅(Wang Yi)外相は、ロシア、ウクライナ両国に対し、開発途上国に影響が及ばないよう危機の拡大を防ぐよう要請。「中国はウクライナ危機の平和的解決に資するあらゆる努力を支援する。喫緊の課題は和平交渉の推進だ」と述べた。

 軍事面でロシアとの関係が強いインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)外相は、「ウクライナでの紛争が激しさを増す中、どちらの側かとよく聞かれる」とした上で、「インドは平和の側にある」と強調。「われわれは唯一の解決策である対話と外交を求める側に立っている」と語った。(c)AFP/Shaun TANDON