【9月25日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2022)は24日、シングルス準決勝が行われ、急成長を遂げている鄭欽文(Zheng Qinwen、中国)は5-7、6-3、7-6(7-3)で大会第4シードのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova)を下し、ツアー初の決勝進出を果たした。

 自身の持つ潜在能力を存分に発揮し、今大会で第1シードのパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)を破っていた19歳の鄭は、リュドミラ・サムソノワ(Liudmila Samsonova)との決勝に駒を進めた。

 1年前は世界ランキング150位圏外だったものの、現在36位まで上り詰めている鄭は、印象的なパフォーマンスを連発して世界の目をくぎ付けにしている。

 3時間2分でクデルメトワを退けて「本当に信じられない」と話した鄭は、サムソノワ戦では序盤から全開でいきたいと決勝を見据えた。

 今年の全仏オープン(French Open 2022)では、4回戦で世界1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)から1セット奪った鄭は、「アグレッシブであることがいつも第一目標」であり、「チャンスがあるときは、前に出てもっと積極的に攻めなければいけない。というのも、過去の敗戦ではそこが自分の一番弱い部分だったから」と話した。

 一方、同じくノーシードの好調サムソノワは7-6(7-4)、6-2で張帥(Zhang Shuai、中国)を退けて決勝に進んだ。

 23歳のサムソノワは、出場した直近の3大会で2度の優勝を飾っている。今大会ではウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)女王のエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)を下すと、準々決勝では四大大会(グランドスラム)2勝のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に勝利した。(c)AFP