【9月25日 AFP】男子テニスの欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2022)は24日、英ロンドンで2日目が行われ、欧州チームのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-3でワールドチームのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)に快勝。ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に応援されながら、2か月ぶりの復帰を果たした。

 ジョコビッチにとっては、7回目の優勝を果たした7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)以来となる実戦だったが、ブランクをまったく感じさせなかった。

 シングルスで圧勝したほんの数時間後には、マッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)とのダブルスでもジャック・ソック(Jack Sock、米国)/アレックス・デミノー(Alex de Minaur、オーストラリア)組を7-5、6-2で下した。これにより、欧州チームは8-4でリードして25日の最終日を迎えることになった。

 ワクチンを接種していないため、全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)に出場できず、強制的に公式戦から離れる形になっていたジョコビッチは、「2か月プレーしていなかったから、勝ててうれしい。自分としては、かなりまともな試合ができた」と話した。

 前日には、フェデラーがラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とのダブルスで現役に涙の別れを告げた。ジョコビッチは「ロジャーにとって感動的な最後になることはもともと分かっていたが、あの瞬間はみんな胸を打たれた。テニスコートで経験する中で、最も美しい瞬間の一つだということは、みんな同意してくれると思う」とコメントした。

「複雑な感情だ。史上最高の選手の一人がこのスポーツを去る悲しさはあるが、その一方で彼が去り方に満足しているところを見られた。それを目の当たりにできて、とてもありがたいし、自分は恵まれている」

 コンディションの問題があるフェデラーは前日のダブルス1試合の出場にとどまり、この日からはベレッティーニがフェデラーの代役を務めた。ベレッティーニはシングルス1試合目に登場し、7-6(13-11)、4-6、10-7でフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)に勝利して実力を示した。

 シングルス2試合目では、ワールドチームのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)が世界ランキング8位のキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を6-1、4-6、10-8で退けた。ノーリーは、ナダルが「個人的な理由」で大会の残りを欠場することが主催者から発表されたため、出番がまわってきた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS