シリア沖で移民77人死亡 レバノン発の船沈没
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【9月24日 AFP】シリア沖の地中海で22日、移民を乗せレバノンを出発した船が沈没し、少なくとも77人が死亡した。シリア保健相が23日、発表した。地中海東部でこれまでに起きた移民船事故で最悪規模の死者数となった。
2019年から深刻な経済難が続くレバノンは、密航者の出発拠点となっており、同国民に加え、シリアやパレスチナからの難民が自国を逃れるため集まっている。
シリア西部タルトゥース(Tartus)沖で沈没した小型船は、レバノン人とシリア人を中心に約150人を乗せていた。同市の病院を訪れたシリアのハッサン・ガバーシュ(Hassan al-Ghabash)保健相は国営テレビに対し、77人が死亡、生存者20人が治療を受けており、うち8人は重傷だと説明した。
シリア運輸省によると、海上では大規模な救助活動が行われているが、高波により阻まれているという。(c)AFP