【9月23日 AFP】ウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ(Kyrylo Budanov)情報局長は22日、ロシアとの捕虜交換で解放されたウクライナ人の多くに拷問の痕跡が見られると明らかにした。

 ウクライナは21日、ロシアとの捕虜交換で、侵攻が始まって以来最多となる215人が解放されたと発表。南東部マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所に立てこもり、抵抗の象徴となった戦闘員も含まれていた。

 ブダノフ氏は記者会見で「(解放された捕虜の)多くが凄惨(せいさん)な拷問を受けていた」とする一方、拷問の痕跡の詳細は明らかにしなかった。解放された捕虜の一部は「劣悪な拘束環境による慢性的な栄養失調を除けば、ほぼ正常な健康状態にある」という。

 同氏によると、解放された捕虜らは、ウクライナのロシア占領地域やロシア本国で拘束されていた。

 会見に同席したデニス・モナスティルスキー(Denys Monastyrsky)内相は、解放された捕虜全員に「心のリハビリ」が必要だと述べた。(c)AFP