【9月23日 AFP】男子テニス、通算14度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇る名選手のピート・サンプラス(Pete Sampras)氏は22日、現役を引退するロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に対し、惜別のメッセージを送った。

 グランドスラムで通算20回の優勝を果たし、テニス史上最高の選手の一人であるフェデラーは、英ロンドンで23日に開幕する欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup 2022)が現役最後の大会となる。

 サンプラス氏とフェデラーは2001年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)4回戦で一度だけ対戦し、当時19歳のフェデラーが4連覇中だったサンプラス氏を破った。

 サンプラス氏は、SNSに投稿されたビデオメッセージでその時の対戦を振り返り、「われわれはウィンブルドンのセンターコートで素晴らしいバトルを繰り広げた。そして、君が私を倒した。コートを去るとき、好敵手に出会ったと感じた」と述べた。

 さらにフェデラーを「真の特別な選手」と呼び、「それからの約20年間で、君はグランドスラムで20回も優勝し、何年にもわたって世界1位に君臨し、この競技を席巻した。ほぼ全てを成し遂げるとは思いもしなかった」と語った。

 ウィンブルドンでは2000年までに計7回のタイトル獲得を成し遂げ、2002年の全米オープン(US Open Tennis Championships)で最後のグランドスラム優勝を果たして引退したサンプラス氏。その後、20年以上にわたって、フェデラーがキャリアに花を咲かせるのを見守り続けてきた。

 代名詞となった流れるようなプレーで、その背後にある過酷な練習の積み重ねを見せなかったフェデラーの献身を称賛し、「君がいないと寂しくなる」と話した。(c)AFP