【9月22日 AFP】イランで、服装規定などを取り締まる「道徳警察」に逮捕されたマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が死亡したことに対する抗議デモが広まっている問題で、ノルウェー・オスロに拠点を置く人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)は22日、治安当局の弾圧により少なくとも31人の民間人が死亡したと発表した。

 IHRは、30以上の都市で抗議活動が行われており、デモ参加者や市民活動家の一斉拘束が行われているとして、警鐘を鳴らしている。

 抗議活動は、アミニさんの出身地である西部クルディスタン(Kurdistan)州で先週末に始まり、全国に拡大した。イラン当局は、インターネットへのアクセスを制限し、ワッツアップ(WhatsApp)やインスタグラム(Instagram)といったメッセージアプリを遮断。過去のデモ弾圧でも同様の措置を取っていたことから、事態の悪化が懸念されている。

 イランの厳格な服装規定に抗議し、頭部を覆うスカーフを燃やしたり、髪を切ったりする女性も現れている。同様の抗議活動は、米ニューヨークやトルコ・イスタンブールなどの海外にも広まっている。(c)AFP