【9月23日 Xinhua News】中国上海市経済情報化委員会の呉金城(Wu Jincheng)主任はこのほど、同市政府が開いた記者会見で、上海がこの10年間、新たな科学技術革命と産業変革の好機をつかみ、「デジタル中国」「デジタル経済」の成長戦略を遂行し、デジタル技術を全面的に活用して産業を発展させ、デジタル経済の新たな原動力を喚起したと述べた。呉氏によると、上海市のロボット密度(従業員1万人当たりのロボット稼働台数)は260台で、世界平均の2倍以上となっている。

 呉氏は上海市の状況について、次のように説明した。まず、産業のデジタル化が加速した。スマート製造とインダストリアルインターネットを主な方向性として、製造業の構造転換を加速させ、10分野でデジタル化構造転換の「1分野1政策」を策定した。60社のスマート工場を建設し、先進的な「ライトハウス工場」5カ所と、国家級スマート製造ベンチマーク企業2社を認定し、スマート製造の優秀空間は200カ所に広がった。影響力を持つインダストリアルインターネット・プラットフォームは26カ所となり、全国の企業120万社以上、設備820万台とつながった。このほか、産業用アプリ3万5千本、データセット150万件、産業用アルゴリズム5500件が作られ、中小企業20万社がプラットフォームにアクセスし、第5世代移動通信システム(5G)と人工知能(AI)、インダストリアルインターネットを融合した革新的応用が推進された。

 また、デジタル産業の普及が盛んに進展した。オンラインの新経済(ニューエコノミー)発展に注力し、インターネット関連大手企業は30社、取引額1千億元(1元=約20円)規模の電子商取引(EC)プラットフォームは7社となった。(c)Xinhua News/AFPBB News