【9月25日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)の普洛斯(GLP)竜潭物流パークでこのほど、同省初の市内共通大型電気自動車(EV)バッテリー交換ステーションが稼働した。1回の交換時間は5分ほどで、ダンプカーやミキサー車、コンテナトレーラーなどさまざまな大型トラックに対応できる。

 同ステーションは中国送電大手、国家国網傘下の南京供電と、寧普易充(江蘇)新能源科技が共同で建設。敷地面積約1500平方メートル、総投資額は約1千万元(1元=約20円)、バッテリー容量は1920キロワットとなっている。高耐震性バッテリーパックや3D動態視覚識別装置、全自動バッテリーパック交換など、複数の先進技術を採用しており、異なる車種やブランド、ステーション間でも交換作業が可能となる。

 寧普易充(江蘇)新能源科技の責任者、李鑫(Li Xin)氏は、ガソリンで走る大型トラックの1キロ当たりの燃費は約0・5リットル、費用は4元だが、EV車の燃費は1キロ当たり1・7キロワット時で費用は2・3元で、ガソリン車に比べ1キロ1・7元の節約になると説明。大型EVトラックの完全充電時間は約1時間だが、1回のバッテリー交換時間はわずか5分でガソリン給油とほぼ同じだと述べた。

 南京市では年末までにさらに10カ所の大型EVバッテリー交換ステーションが稼働する予定。2023年末までにバッテリー交換式自動車2万台の普及を推進し、各種バッテリー交換ステーション260カ所以上を建設する計画となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News