【9月21日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は19日、ミャンマー北西部ザガイン(Sagaing)地域の村で学校を含む民間地域への空爆や発砲があり、少なくとも11人の子どもが死亡したと発表した。同国の軍事政権は、同地域に潜伏していた反政府勢力を標的にした攻撃だったと主張している。

 ザガイン地域では反軍政勢力と軍との間で激しい戦闘が繰り広げられており、村全体が焼き払われる事態も発生している。

 ユニセフは、同地域のディペイン(Depeyin)の村で16日、「学校を含む民間地域に対する空爆と無差別の発砲」があり、少なくとも11人の子どもが死亡、同じ学校の子ども少なくとも15人が行方不明となっていると説明。子どもたちを直ちに解放するよう呼び掛け、「学校は安全でなければならず、子どもは決して標的にされてはならない」と訴えた。

 地元団体が提供した動画には、教室の床についた血痕や破損した屋根、息子の遺体のそばで泣いている女性が映っている。

 軍は、反政府勢力が民間人を人間の盾として使っていると非難し、村から地雷と爆発物を押収したと説明。だが自身の安全を理由に匿名でAFPの取材に応じた住民は、同地域に戦闘員がいるとの軍の主張を否定し、「彼らはただ学校を攻撃した。誰かが攻撃してきたために反撃したと言っているが、事実ではない」と証言。軍は遺体の一部を運び出し、子どもや教師らを拘束したと語った。(c)AFP