【9月20日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の国葬が行われた19日、ロンドン中心部の通りは人々で埋め尽くされ、ひつぎが埋葬地に向け最後の旅路に出るのを畏敬の念を持って見守った。

 世界各国の要人が出席した国葬の後、女王のひつぎは壮大な葬列を従え、ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)を出発。国会議事堂前の広場に集まった人々は、行列を撮影しようと一斉に携帯電話を掲げた。

 物流業に携わるベブ・カットンさん(41)は幼い娘を連れて葬列を見守った。「この子は将来、『私はあの場にいた』と振り返ることができる」と説明。「私たち(英国人)は華やかな式典が得意だ」と語った。

 ハイドパーク(Hyde Park)に集まった何千人もの人々は、大型スクリーンに映し出される国葬の中継を静かに見守った。パートナーと共にウェールズ南部から車で4時間かけてロンドンまでやって来たリアノン・ターンブルさん(31)は、「圧倒されている」との心境を吐露。「この公園でみんなと一緒にいることが大きな誇りだと感じる。子どもも大人も、あらゆる年齢の人たちがいる」と語った。(c)AFP/James Pheby, Caroline Taix and Ben Perry with Juliette Mansour in Windsor