【9月19日 AFP】タジキスタンとキルギスの国境付近で先週、衝突が発生し、少なくとも94人が死亡した。

 衝突は14日に始まった。16日に停戦で合意したが、その数時間後には停戦違反があったとし非難し合っていた。

 キルギス側は、18日午後の時点で事態は沈静化したとしている。

 旧ソ連構成国である両国は970キロの国境を接しているが、その半分近くは今も正式な境界が定められていないため、しばしば衝突が発生する。

 タジキスタンは18日、市民35人が殺害されたと発表した。

 同国外務省はフェイスブック(Facebook)に、25人が負傷し、女性や子どもを含む民間人も被害に遭ったと投稿した。この中で同省は、キルギス軍がモスク(イスラム礼拝所)を無人機で攻撃し、12人を殺害したと主張。学校への攻撃では6人が、救急車への襲撃では7人が死亡したとしている。

 AFPはこれらの主張を独自に確認できていない。

 また、キルギスは18日、南部国境沿いのバトケン(Batken)州で59人が死亡し、144人が負傷したと明らかにした。非常事態相によると、兵士4人が行方不明になっている。(c)AFP/Tolkun NAMATBAEVA