【9月19日 AFP】22-23スペイン1部リーグは18日、第6節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は2-1でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との激しいダービーを制し、リーグ首位を守った。

 連覇を目指すレアルはこれで開幕から6戦全勝で、FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点2差を維持している。

 試合開始前には、スタジアムの外でレアルのブラジル出身選手ビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)に対する人種差別的なチャントが飛ぶ騒ぎがあった。ビニシウスをめぐっては、ゴール後にダンスをするパフォーマンスが批判を浴び、またその批判は人種差別なのかという議論が巻き起こっていた。

 そして開始18分、レアルの別のブラジル選手ロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)が先制点を決め、ビニシウスとともに踊ってゴールを喜ぶと、これに怒ったアトレティコサポーターがライターなどの物を2人に向けて投げつけた。ビニシウスは試合終盤にも人種差別的なチャントを浴びた。

 ロドリゴは「ダービーはいつだって重要だが、今週に起こったこともあり、きょうは少し別だった」と話し、「僕らはピッチで応えるし、僕が話すのは自分のことだけだ。いいプレーをして、また得点できてとてもうれしい」とコメントした。

 レアルはその後にフェデリコ・バルベルデ(Federico Valverde)が2点目を奪取。アトレティコも83分に相手GKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)がボールをクリアしきれなかったところから、マリオ・エルモソ(Mario Hermoso)が1点を返したが、やはり逆転は難しかった。

 最後はアディショナルタイムのCKで、ダニ・セバージョス(Dani Ceballos)を押したエルモソが2枚目のイエローカードをもらい、退場処分を受けた。(c)AFP/Rik SHARMA