【9月15日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)のひつぎの公開安置が終日行われる初日となった15日、数万人の一般弔問客が訪れ、長蛇の列ができた。中には夜通し待った人もいた。

 同国歴代最長となる70年の在位を経て、8日に96歳で死去したエリザベス女王のひつぎは現在、首都ロンドンにある国会議事堂のウェストミンスターホール(Westminster Hall)に安置されている。国葬は19日、隣接するウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で執り行われる。

 2日間にわたって並んでいた最初の一般弔問客は14日夕方、中世に建てられた広大なウェストミンスターホールに通された。それ以来、女王のひつぎの元を訪れる市民の列が絶え間なく続いている。

 15日朝には行列が約5.5キロに及び、テムズ(Thames)川の南岸まで続いた。女王に別れを告げようと訪れた人々は、一日中待つことになった。主催者は、特に週末には数十万人が並ぶと予想しており、列が最大16キロに達する可能性を考慮し準備を整えている。

 国葬には、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領、カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相、アンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)豪首相、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領のほか、日本の天皇陛下や多数の王族が参列する。(c)AFP