【9月15日 AFP】米ミシガン州デトロイト(Detroit)で14日、北米国際自動車ショー(North American International Auto Show)が開幕した。「車好き」を自称するジョー・バイデン(Joe Biden)大統領も駆け付け、電気自動車(EV)の未来を強調するスピーチを行った他、展示車に上機嫌で試乗した。

 通称デトロイトモーターショー(Detroit Auto Show)の開催は、新型コロナウイルス流行による中止を挟み、2019年以来、3年ぶり。外国の自動車メーカーやテスラ(Tesla)など新興メーカーの参加見送りが目立ち、規模は以前よりは大幅に縮小されている。この変化は、各社がオンライン発表会で消費者にダイレクトに訴求する方法を選ぶようになった傾向も反映している。

 午前中に会場を訪れたバイデン氏は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)の幹部に迎えられ、同社の電気自動車SUV「キャデラック リリック(Cadillac Lyriq)」に試乗。好印象だと話した。

 他方でホワイトハウス(White House)によると、その前に見学したガソリン車であるオレンジ色のコルベット(Corvette)をいたく気に入ったようで、GMのメアリー・バーラ(Mary Barra)最高経営責任者(CEO)に「家に乗って帰るよ」とまで言ったという。

 上機嫌で試乗を終えたバイデン氏は「米国の巨大な車社会は完全に電動化されるだろう」とし、「州間高速道路10号線で東海岸と西海岸の間を移動するか、あるいはここミシガン州で州間高速道路75号線を運転している時などに、現在のガソリンスタンド並みに充電ステーションを見つけることができるようになるだろう」と話した。

 映像は14日撮影。(c)AFP/John BIERS / Aurelia END