【9月15日 AFP】動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」が、政治や気候変動、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ロシアによるウクライナ侵攻などのニュースを検索したユーザーに誤った情報を提供していることが、14日に公表された報告書で明らかになった。

 ウェブサイトなどの信頼性を評価するメディア監視団体「ニュースガード(NewsGuard)」は、ティックトックは若年層がオンライン情報を検索する際の定番になりつつあり、同アプリにおける有害性と誤った主張は「重大な脅威」だと指摘している。

「ジャーナリズムとテクノロジーのツール」を自認するニュースガードは「ティックトックの検索結果に誤情報がほとんどない場合でも、グーグル(Google)よりも偏った結果になることが多い」と続けた。

 報告書によると、ニュースガードは今月、ニューストピックスに関するティックトック検索の結果27件のうち上位20件を分析。表示された動画の19.5%に誤った、または誤解を招く主張が含まれていたとされる。

 調査チームは、学校での銃撃事件、人工妊娠中絶、新型コロナウイルス感染症、米選挙、ロシアのウクライナ侵攻などの検索結果について、ティックトックとグーグルを比較した。

 誤った、または誤解を招く主張には極右陰謀論「Qアノン(QAnon)」や、抗マラリア薬であるヒドロキシクロロキンの自家製法とされるものも含まれていた。

 ティックトック側は、分析方法に欠陥があると反論。誤情報対策を最優先していると述べた。(c)AFP