【9月14日 AFP】カザフスタン当局は13日、前大統領の名にちなんで「ヌルスルタン」に変更した首都名を旧称の「アスタナ」に戻す案を支持する考えを示した。前大統領の遺産からの決別の新たな動きとみられる。

 権威主義体制を敷いたヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)氏は、1991年に大統領に選出され、旧ソ連からの独立を宣言した。2019年に突然退任すると、腹心のカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)氏が後を継いだ。

 トカエフ氏は大統領就任後、改革に着手。一族の影響力をそぐなど、ナザルバエフ氏と徐々に距離を置いてきた。

 大統領報道官はフェイスブック(Facebook)に、アスタナの復活は、大統領の承認を得て憲法改正案に盛り込まれたと投稿した。近代カザフスタンにおけるナザルバエフ氏の功績に考慮し、同氏にちなんだ他の施設の名称は維持されるという。(c)AFP