【9月14日 AFP】スリランカ・コロンボ(Colombo)で今週、中国から融資を受け建設された巨大電波塔「ロータス・タワー(Lotus Tower)」が一般公開される。運営会社が12日、発表した。

 紫・緑2色の塔の高さは350メートルで、総工費は推定1億1300万ドル(約160億円)。2012年にマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapaksa)元大統領の肝いりで着工。以来、汚職疑惑もくすぶっていた。

 マヒンダ氏は、経済危機への抗議デモを受けて今年7月に辞任したゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)前大統領の兄。ロータス・タワーは、マヒンダ・ラジャパクサ政権下で中国からの借り入れで建設が決定された、「無用の長物」と批判されるプロジェクトの一つだ。

 国営運営会社コロンボ・ロータス・タワー・マネジメント(Colombo Lotus Tower Management)は、15日から展望台をオープンし、チケットの販売収入で債務の一部を埋め合わせる考え。

 コロンボの街全体とインド洋が見渡せる展望台のすぐ下には、回転レストランもある。

 地元メディアは、ロータス・タワーはスリランカ島全体をカバーできないなど、電波塔としては無意味だと批判している。

 映像は12日撮影。(c)AFP