【9月14日 CNS】中国・四川省(Sichuan)のパンダ保護研究センター臥竜神樹坪基地で、飼育下では世界で最も重い体重270.4グラムの赤ちゃんパンダが誕生した。

 3月に16歳のパンダ「翠翠(Cui Cui)」が自然交配に成功し、7月10日には食欲減退や活動量増加などの妊娠兆候が確認された。8月4日午前6時に破水し、なかなか陣痛が始まらなかったが、40時間近くたった8月5日午後9時39分に「重量級」の赤ちゃんが生まれた。昨年、「美茜(Mei Xi)」が産んだ249グラムの赤ちゃんの記録を超えた。

 翠翠の飼育員は「難産となって赤ちゃんが低酸素症の危険にさらされないか本当に心配でした。ずっと見守ることしかできませんでしたが、ヘビー級の赤ちゃん誕生は驚きました」と話す。翠翠は母性が強く、赤ちゃんの世話がとても上手だという。前回の出産は2018年で、これまで出産した赤ちゃんはいずれも体重200グラム以上だった。

 毎春はジャイアントパンダの「お見合い」の季節だ。パンダ保護研究センターは繁殖の確率が高いパンダを科学的に選別して交配を促進し、妊娠期は24時間体制でモニター観察し、安全な出産をサポートしている。

 センターでは今年6月から6頭のパンダが相次いで出産。翠翠の出産まで、双子の5組を含め11頭の赤ちゃんが誕生している。(c)CNS/JCM/AFPBB News