【9月14日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)は13日、北東部パンジシール(Panjshir)州でタリバンに抵抗する武装勢力「民族抵抗戦線(NRF)」と交戦し、戦闘員少なくとも40人を殺害したと発表した。

 同州のパンジシール渓谷は、1980年代には旧ソ連軍の侵攻への抵抗の地として知られ、90年代後半には第1次タリバン政権に対する抵抗勢力の拠点となった。

 NRFでは、当時抵抗勢力を率いた故アフマド・シャー・マスード(Ahmad Shah Massoud)司令官の息子がトップを務める。昨年8月、渓谷に立てこもり、復権したタリバンに最後まで抵抗した。

 今年5月には、タリバンの実権掌握以来となる攻撃を開始したと発表。多くの住民が渓谷から逃れたが、ここ数週間の状況は落ち着いていた。

 住民やNRFによると、数日前から再び戦闘が起きていた。

 タリバン暫定政権のザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、NRFの司令官3人を含む40人を殺害、101人の身柄を拘束したと述べた。

 一方、NRFは、タリバンが死者数を誇張していると主張。北部を中心とした12州で戦いを続けるとしている。(c)AFP