【9月14日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)を追悼するために首都ロンドンのバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)にやって来たサラ・ファウルズさんの手には、児童文学のキャラクター「くまのパディントン(Paddington Bear)」のぬいぐるみがあった。

 宮殿前に手向けられた無数の花束のあちこちに、赤い帽子に青いダッフルコートを着たパディントンのぬいぐるみが置かれている。在位70年を祝う「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」の記念コンサートで、女王がパディントンをお茶に招く映像が公開されたことにちなんだものだ。

 その数があまりに多いため、王立公園管理団体ロイヤルパークス(Royal Parks)は弔問者に対し、献花が行われている宮殿隣のグリーンパーク(Green Park)にぬいぐるみやパディントンの好物であるマーマレードサンドイッチを持ってこないよう要請まで出した。

 プラチナジュビリーの映像では、バッキンガム宮殿でテーブルを挟んで女王の向かいに座ったパディントンが、マーマレードサンドイッチを勧める一コマがある。

「パディントンは英国の有名人なんです」とファウルズさん。「あれは素晴らしいビデオでした。女王のユーモアのセンスがよく出ていました。女王は国民、そして子どもたちとつながる方法を知っていたのです」

 女王が即位したのは1952年。その6年後、作家の故マイケル・ボンド(Michael Bond)氏が手掛けたシリーズ第1作「くまのパディントン(A Bear Called Paddington)」が出版された。

 女王の訃報を受け、パディントンはツイッター(Twitter)の公式アカウントに「陛下、すべてに感謝します」と投稿した。(c)AFP/Caroline TAIX