【9月15日 Xinhua News】中国の航空大手、中国国際航空と英航空機エンジン大手ロールス・ロイスはこのほど、中国本土で初めてとなる航空機エンジンの整備・修理・オーバーホール(MRO)を手掛ける合弁会社「北京航空発動機維修(BAESL)」を折半出資で設立したと発表した。登録資本金は1億9千万ドル(1ドル=約144円)で、2026年の運営開始を目指す。

 北京市で5日まで6日間開かれた2022年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)で明らかにした。ロールス・ロイス民間航空部門のクリス・コラートン(Chris Cholerton)プレジデントは「合弁会社の設立発表は当社にとって、中国での重要な一里塚だ。今後も手を携えて共に発展していくことを期待する」と語った。

 新会社はCIFTISで、北京首都国際空港臨空経済区の管理委員会と入居に関する協定に調印。同委員会の関係責任者は「中国の大推力航空機エンジンの整備・修理分野の空白が埋まる」と述べた。

 中国航空学会の張輝(Zhang Hui)航空製造設備首席専門家は「北京首都空港は国内臨空経済の出発点で、国際的影響力も大きい。今後は航空関連の生産・貿易、ハイエンド製造などで大きな発展の余地がある」との見方を示した。

 大手会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツ中国法人の政府・公共サービス部門パートナー、計芳(Ji Fang)氏は「ロールス・ロイスの中国での投資拡大は、中国市場がサービス貿易分野で外資系企業と発展の利益を共有していることを裏付けている。外資系企業が中国という大きな市場の発展の潜在力と余地を長期的に楽観していることも反映している」と指摘した。(c)Xinhua News/AFPBB News