【9月13日 AFP】ロシア軍は13日、対ウクライナの全ての前線で「大規模攻撃」を開始したと発表した。ウクライナ軍は先に、反転攻勢を強めていた。

 ロシア軍は電撃的な反転攻勢を受け、ハルキウ(Kharkiv)州を含むウクライナ北東部から撤退していた。

 ロシア国防省はウクライナ情勢をめぐる定例会見で「ウクライナ軍に対し、作戦を展開する全方向で、空軍、ミサイル部隊、砲撃部隊が大規模な攻撃を行っている」と述べた。

 同省の声明によると、東部ドネツク(Donetsk)州のスラビャンスク(Slavyansk)とコンスタンチノフカ(Kostiantynivka)周辺に拠点を置くウクライナ軍に対し「精密誘導」攻撃を開始したという。

 ロシア軍は、同州内でここ数日間、ウクライナ軍との激しい戦闘が続いていると報告している。

 一方、ロシア大統領府は、ウクライナ軍が再掌握した土地で民間人を虐待していると非難した。

 大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、ハルキウ州では民間人が「言語道断の」扱いを受けているとの報告を受けていると述べ、「報復的な手段が多く取られている。人々は拷問されたり、虐待を受けたりしている」と主張した。(c)AFP