【9月14日 CGTN Japanese】中国水利部は北京時間12日午前8時、三峡ダムをはじめとする長江上流のダムや、洞庭湖のダムなどから、再び長江の中流と下流に補水を行いました。

 これにより、9月中旬から下旬にかけて、長江中下流地域における中稲(なかて)、晩稲(おくて)などの秋季に作付けする食糧作物の灌漑(かんがい)用水と都市や農村の給水需要を重点的に満たすことができると見込まれます。

 8月以降、長江流域の累加雨量は72ミリで、平年と比べて64%少なく、長江および主要の支流の水量は平年より4〜8割減少しています。現在、長江中流・下流と洞庭湖、鄱陽湖の水位はともに平年より4.89~7.20メートル低く、いずれも測量が行われて以来、同時期の最低水位を記録しています。また、9月中旬から下旬にかけて、長江流域の降雨量は依然として少なく、水位が引き続き低下し、干ばつがさらに深刻化する可能性があるとみられます。

 水利部によりますと、今回の補水により、長江の中流・下流および洞庭湖、鄱陽湖の水位の急速な低下が効果的に緩和され、この地域の都市と農村の給水が確保されることで、356カ所の食糧産地で秋の作付用水の需要が満たされるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News