【9月13日 People’s Daily】2022年4月末の時点で、中国は160万か所を超える5G基地局を建設しており、世界の5G基地局の60%以上を占めている。5G携帯のユーザーは4億1300万人に達し、中国企業の5G標準必須特許件数は依然として世界をリードしている。

 自動運転、産業用インターネット、スマート輸送、スマート医療、遠隔教育…。5Gネットワークは従来の産業との統合を加速させている。例えば奥深い鉱山でも、5Gのリアルタイム信号は地上と坑内の間を低遅延でリンクする。エベレスト山頂とベースキャンプ間の登山ルートも5Gの通信が途切れることはない。北京冬季五輪では、時速350キロの高速列車から5G技術を駆使したライブ中継を行った。

 5G投資額は2019年が約400億元(約8240億円)、2020年は1700億元(約3兆5000億円)、2021年は1849億元(約3兆8100億円)と拡大。5Gネットワークは2021年に1兆3000億元(約26兆7900億円)の経済生産をもたらしたと推計されている。5Gと産業用インターネットの統合は、中国と世界の経済発展に新たな勢いを注入している。

 工業情報化省通信管理局の趙志国(Zhao Zhiguo)局長は「インフラ建設を加速し、ネットワークのカバーを広げるため、今年は60万か所の5G基地局を増設する」と説明。特定の10業界で100種類の産業モデルを形成し、1000種類の仮想プライベートネットワークを構築する「十百千」プログラムを実施する。

 5Gネットワークは中国国内すべての県レベルの都市をカバーしており、継続的な投資の増加と技術の向上により中国の経済と社会の発展を強力に推進していく。(c)People’s Daily/AFPBB News