英王室に残る溝、女王死去で解消なるか
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■ヘンリー王子夫妻は「予測不可能」
しかし女王の死去を受け、こうした険悪な関係が和らぐ兆しも出ている。チャールズ国王(King Charles III)は即位後の最初の演説で、ヘンリー王子とメーガン妃への「愛」を表明し、和解に前向きな姿勢を示した。
フィッツウィリアムズ氏は、国王はヘンリー王子に和解の手を差し伸べる一方で、王子夫妻が「予測不可能であることを知っているため、非常に慎重に」なっていると説明。夫妻は若者に人気があるが、英国では王室側を支持する世論が強いことから、国民が喪に服しているときに公然と王室を批判することには大きなリスクが伴うと指摘した。
ウィリアム皇太子夫妻がヘンリー王子夫妻とそろって公の場に登場したことは、新たな家族関係の幕開けにつながる可能性がある。しかし、ヘンリー王子は年内に回顧録を出版予定で、その内容によっては、状況はすぐ後戻りする可能性もある。
フィッツウィリアムズ氏は、ヘンリー王子夫妻が女王の国葬に参列することは間違いないが、「それ以上のことは分からない」と説明。「ヘンリー王子が回顧録で批判を控えたのであれば、話は変わってくる」と語った。(c)AFP/Charlotte DURAND