【9月15日 People’s Daily】中国の経済発展や技術の進歩に伴い、新しい職業が次々と誕生している。2019年以降、国の職業標準リストに56種類の新職業が登録されている中、人力資源・社会保障省は新たに18種類の新職業を発表した。

 新たな職業は「ロボット工学技術者」「付加製造工学技術者」「データセキュリティー工学技術者」「退役軍人事務員」「デジタル化ソリューション設計士」「データバンク運用管理担当者」「情報システム調整検査士」「デジタルツイン応用技術者」「ビジネスデータアナリスト」「二酸化炭素(CO2)吸収源計測評価士」「建築省エネ・排出削減コンサルタント」「総合エネルギーサービス担当者」「家族教育インストラクター」「研究旅行インストラクター」「民泊施設コンシェルジュ」「農業デジタル化技術者」「石炭品質士」「都市鉄道交通点検技術者」の18種類。

 ロボット工学技術者や付加製造工学技術者は、デジタル経済の発展から誕生した職業だ。家庭教育インストラクターは、質の高い家庭教育を求める需要の高まりを反映している。観光の多様化で民泊業界は活況を呈しており、民泊施設コンシェルジュが一つの職業として確立された。

 中国社会科学院大学(University of Chinese Academy of Social Sciences)中国国家統治近代化・社会組織研究センターの徐明(Xu Ming)主任は「新職業の誕生は、雇用の『窓』をさらに開いた。自分の価値を実現したい若者に人気の職業となる」と指摘。雇用の増加と質の向上、雇用構造の最適化にプラスの効果をもたらすと話している。

 新たに認定された職業は専門の訓練機関が設けられ、参加者には訓練補助金などが与えられる。(c)People’s Daily/AFPBB News