【9月11日 AFP】22-23スペイン1部リーグは10日、第5節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は最下位カディス(Cadiz CF)を4-0で下し、暫定首位に浮上した。試合はスタンドの急病人を治療するため、一時中断する場面もあった。

 バルセロナが5試合を終えて勝ち点を13とする中、ここまで全勝の王者レアル・マドリード(Real Madrid)は11日にマジョルカ(RCD Mallorca)とホームで戦う。

 55分にフレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)が先制点を挙げたバルセロナは、その10分後にはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が加点。これで新加入のレワンドフスキは、リーグ戦5試合で6得点とした。

 すると82分、スタンドで心臓発作とみられる観客が出て試合は中断。カディスのGKヘレミアス・レデスマ(Jeremias Ledesma)はベンチの自動体外式除細動器(AED)を手に取ると、ピッチを全速力で横切って救急スタッフが待つスタンドに投げ入れた。

 その後観客は救急車で搬送された。カディスによるとこの観客は、現場の医療スタッフが持っていた除細動器で処置を受けたという。

 再開後バルセロナは、86分にアンス・ファティ(Ansu Fati)、アディショナルタイムにウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が加点した。

 13日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とのアウェー戦を控えるバルセロナのシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は、「最高ではなかったものの良い試合だった」とコメントした。

  アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はセルタ(Celta de Vigo)を4-1で退け、勝ち点を10として暫定4位につけた。

 セビージャFC(Sevilla FC)は敵地でRCDエスパニョール(RCD Espanyol)を3-2で下し、今季初勝利を飾った。(c)AFP