【9月10日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は9日、フランスが2024年パリ五輪を安全に開催することに「全幅の信頼」を寄せていると語った。

 2024年7月26日の開会式が近づくにつれ、パリ五輪の安全面に関する懸念が高まっている。しかし、バッハ会長は、「協議と訪問、そして確認作業を何度も重ねてきた。その上で、フランスの治安当局に全幅の信頼を寄せていると言える」と述べた。

 5月28日に仏パリで行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝のリバプール(Liverpool FC)対レアル・マドリード(Real Madrid)戦では、強引な警備態勢が原因との批判の声が上がる混乱が起きており、それ以降スポーツ大会の警備に関するフランスの名声は大打撃を受けている。

 仏上院が7月に実施した調査では、このときの混乱が「一連の機能不全」によって引き起こされたと結論づけられた。しかし、バッハ会長は報道陣に対し、仏当局は「チャンピオンズリーグ決勝での出来事から正しい結論を導き出しており、われわれから全幅の信頼を受けている」と語った。(c)AFP