【9月10日 AFP】スリランカは8日、新たに閣外相37人を任命し、史上最悪の経済危機のさなかにある同国のソーシャルメディアでは公費の「無駄遣い」だと猛反発が起きている。

 人口2200万人のスリランカはここ数か月、激しいインフレと生活必需品の深刻な不足に見舞われており、4月には事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った。

 政府によると、37人の新閣外相は特別職としての給与は受け取らないが、それぞれ燃料込みの車3台、官舎、ボディーガード、私設秘書の給与、切手購入費を支給される。

 これに対し、一部のソーシャルメディアユーザーは不満を爆発させ、あるツイッター(Twitter)ユーザーは「極貧状態なのに閣外相が37人も!」と投稿。

 別のユーザーは「こんな無駄な閣外相に公費を使うなんて…生活を切り詰めるしかない。税金が消えていく」とツイートしている。

 新閣外相は全員、ゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)前大統領が率いた連立政権の出身。ラジャパクサ氏は7月、デモ隊に公邸を占拠されて国外逃亡したが、先週帰国した。

 新閣外相の中には、ラジャパクサ氏のおいも含まれており、かんがいを担当する。(c)AFP