【9月10日 AFP】(更新)ロシアは9日、ウクライナ北東部ハルキウ(Kharkiv)州に援軍を派遣すると発表した。ウクライナ軍は同国に侵攻したロシア軍に対する大規模な反攻を続けており、同州でこれまでに30以上の集落を奪還したとしている。

 ロシア国営メディアは、ウクライナ侵攻の象徴である「Z」の文字が描かれた戦車や支援車両、大砲の列が舗装道路や未舗装路を走行する映像を流した。

 ロシア政府が任命した地元当局幹部ビタリー・ガンチェフ(Vitaliy Ganchev)氏はテレビ放送で、ウクライナが8日に奪還したと発表したハルキウ州バラクリヤ(Balakliya)周辺で「激しい戦闘」が繰り広げられていると述べた。バラクリヤは半年前の侵攻開始初期にロシア軍により制圧されていた。

 一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は9日、同国軍がハルキウ州でこれまでに「30以上の集落を解放・掌握した」と述べた。

 米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はロシアの援軍派遣について、同国がウクライナ領土の占領・維持に「多大な代償」を払っていることを示すものだと指摘した。(c)AFP