歴代米大統領が弔意 エリザベス女王死去
このニュースをシェア
【9月9日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が8日に死去したことを受け、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と歴代大統領が哀悼の意を表した。
バイデン氏は、ホワイトハウス(White House)を含む連邦政府庁舎などでの半旗掲揚を指示し、首都ワシントンの英国大使館を弔問した。ホワイトハウスによると、海軍の船舶や基地、在外米国大使館などでも半旗が掲げられる。
バイデン氏と妻のジル(Jill Biden)氏は声明で「エリザベス女王の比類なき威厳と忠誠は、英米の同盟関係の根幹を深めた」とした。
バイデン氏によると、初めて女王と面会したのは上院議員だった1982年。2021年6月に大統領として初外遊の際に面会したのが最後となった。女王がこれまでに面会した14人目の米大統領だった。
歴代大統領のジミー・カーター(Jimmy Carter)、ビル・クリントン(Bill Clinton)、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)、バラク・オバマ(Barack Obama)、ドナルド・トランプ(Donald Trump)各氏は妻と連名で声明を出し、女王の死を悼んだ。
オバマ夫妻は、女王の治世は「優雅さと気品、不断の勤労、そして同世代の女性に課せられた不利な状況や期待を覆すものだった」とたたえた。さらに「人の話をよく聞き、戦略的に思考し、外交的成功にかなりの寄与をした」とつづった。
トランプ夫妻は同氏が立ち上げたソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に、女王は「英国に平和と繁栄という途方もないレガシー」を残したと投稿。「女王の指導力と長年の外交が、米国をはじめとする世界の国々との同盟を確固たるものとし、発展させてきた」
クリントン夫妻は「女王の優しさ」が印象に残っていると述べた。ブッシュ夫妻は「女王陛下と、そしてペットのコーギーたちも一緒にお茶をしたことは大統領時代の最も良い思い出の一つだ」とつづった。(c)AFP