【9月9日 People’s Daily】中国の工業情報化省の最近発表した「2021年モノのインターネット模範プロジェクトリスト」には、179件のプロジェクトが選ばれた。スマート技術は生活のさまざまな部分に組み込まれ、モノのインターネット(IoT)への応用も日増しに多元化している。

 モノのインターネットはセンサー技術とネットワーク通信技術を主な手段として、人・機械・モノをあまねくつなぎ、情報の感知・輸送・処理などのサービスを提供するインフラである。日常生活の中では、例えばコンビニの無人支払いなどで使われる。客はQRコードを読み取ってゲートを開け、商品を選び、ゲートが閉じれば自動で商品が識別され、代金が差し引かれて支払い完了となる。他にも家庭や医療現場、高速道路のゲートなど、さまざまな場面での応用が始まっている。

 中国モノのインターネット協会の発表によれば、中国ではモノのインターネット産業の規模はすでに1兆7000億元(約35兆億円)を突破し、2022年の産業規模は2兆元(約41兆円)を超える見通しだという。2025年には中国移動通信(China Mobile)におけるモノのインターネットの接続数は80億1000万に達する見込みである。

 目下、モノのインターネットの広範な応用は機械製造や宇宙工学などの産業においても用いられ、ウエアラブル設備、スマートインテリア、スマート医療、自動車や防災システムなど、日常生活へ入り込みはじめている。

 浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)蒼南県(Cangnan)の街角では、公共バスの車体中にカメラが取り付けられている。これらのカメラはセンサーやアプリシステムを通して、車内・車外の状況をリアルタイムで採集し、「5G+クラウドネットワーク・都市公共交通融合システム」に表示される。公共交通が都市のパトロールをしているのだ。

 このシステムはモノのインターネット・5G通信・AI識別・ビッグデータ分析などの技術が融合したものだ。集められた情報は5G専用ネットワークを通してクラウドのビッグデータプラットフォームに送られ、集約・演算が行われ、広い範囲・多くの領域でリアルタイムに起きた事件が感知できるようになる。

 工業情報化省のリストでは、42件のプロジェクトがモノのインターネット領域でキーコア技術のブレークスルーを起こし、あるいはモノのインターネットと5G・ビッグデータ・人工智能・ブロックチェーンなどの技術を融合させ、イノベーションを起こしたとする。車道や工業、GPS「北斗」による位置測定など、プロジェクトは多岐にわたる。

 2021年9月、工業情報化省は2021年から2023年までの3か年計画を発表した。2023年末までに中国の主要都市でモノのインターネットの初歩的な基礎インフラを整備し、モノのインターネット関連企業のうちリーディングカンパニーを10社育成し、モノのインターネット接続数は20億突破を目指すという。(c)People’s Daily/AFPBB News