【9月8日 AFP】英国の子ども向け人気テレビアニメ「ペッパピッグ(Peppa Pig)」に、女性の同性カップルが登場した。性的少数者の権利活動家はこの動きを歓迎している。

 チャンネル5(Channel 5)で6日に放送された「ファミリーズ」と題されたエピソードでは、主人公のペッパに対してシロクマのペニーが、自分には母親が2人いると話す。

「一人のお母さんはお医者さんで、もう一人のお母さんはスパゲティを作ってくれる」と説明したペニーは、「私はスパゲティが大好き」と語った。

 LGBTなど性的少数者の権利活動団体「ストーンウォール(Stonewall)」のロビー・デサントス(Robbie de Santos)氏は、ペッパピッグに同性カップルの家族が登場したことは「素晴らしいことだ」と歓迎した。

 デサントス氏はBBCに対し、「ペッパピッグの視聴者にも、2人の母親や2人の父親がいる子どもが増えてくるだろう。これほど有名な子ども向け番組に、自分たちと似た境遇のキャラクターが登場することは、親子にとって大きな意味を持つ」と評価した。

 ただし、性的少数者が登場する映像作品は、世界の一部地域では依然物議を醸すものと受け止められている。米ハリウッド(Hollywood)の映画『ソー:ラブ&サンダー (Thor: Love and Thunder)』や『バズ・ライトイヤー (Lightyear)』、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』でも同性愛が描かれているが、中東諸国では検閲対象となっている。(c)AFP