【9月8日 AFP】英国で6日、女性として3人目の首相にリズ・トラス(Liz Truss)氏が就任した。欧州で現在、女性が大統領または首相を務めている国は十数か国に上る。

 欧州連合(EU)欧州委員会のトップも女性のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)氏(2019年12月就任)だが、同氏を除く顔ぶれを紹介する。

■英国

 トラス氏は、7月にボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏が辞意を表明したのを受けて行われた与党・保守党の党首選で勝利し、自動的に首相の地位を獲得した。

 1979~90年に首相を務めた「鉄の女(Iron Lady)」こと故マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)氏、2016~19年に政権を担当したテリーザ・メイ(Theresa May)氏も保守党だった。

■デンマーク

 社会民主党のメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)党首が2019年6月、史上最年少の41歳で首相に選出された。

 デンマーク初の女性首相は、同じく社民党のヘレ・トーニングシュミット(Helle Thorning-Schmidt)氏で、2011~15年に政権を担った。

■エストニア

 バルト3国のエストニアでは、欧州会計検査院で同国代表を務めたケルスティ・カリユライド(Kersti Kaljulaid)氏(52)が、2016年10月に初の女性大統領となった。大統領職は儀礼的な役割が中心。

 2021年1月に就任したカヤ・カラス(Kaja Kallas)首相は、同国初の女性首相。父親のシーム・カラス(Siim Kallas)氏も2002~04年に首相を務めた。

■フィンランド

 社会民主党のサンナ・マリン(Sanna Marin)首相が2019年12月、世界最年少の34歳で首相に就任した。女性首相は3人目。友人とダンスやパーティーに興じている写真が物議を醸したのが記憶に新しい。

■フランス

 5月に技術畑出身のエリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)首相(61)が就任した。女性首相は、1990年代初めに1年に満たない短期間だけ在職した社会党のエディット・クレッソン(Edith Cresson)氏に続き、2人目。