【9月8日 People’s Daily】2022年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が8月31日から9月5日まで、北京国家会議センターと北京首鋼園(Shougang Park)で開催された。今回の特徴として、その規模や各方面からの参加がさらに拡大し、国際化・専門化のレベルがさらに高まり、グリーンイノベーションやコラボレーションがより重視された会議となったことが挙げられる。

 北京市の楊晋柏(Yang Jinbai)副市長は、2022年服貿会の展示面積とオフライン出展企業数がいずれも前回を上回ったと紹介した。展示エリアの面積は前回に比べ2万6000平方メートル増え、年間テーマ特設コーナーは2万平方メートルに倍増した。8月22日現在、国・省・自治区・市別の展示会に加え、オフラインの出展企業数は1407社に達し、昨年より13.8%増となった。そのうちフォーチュン・グローバル500および各産業のリーディングカンパニーは446社にのぼったという。

 商務部の盛秋平(Sheng Qiuping)次官は、服貿会は発足以来、中国対外開放の3大展示会の一つとして成長してきたと述べた。この10年間は、中国のサービス貿易が急速に発展し、中国サービス業の付加価値は1.49倍に増加し、輸入サービスは計4兆ドル(約580兆円)を超え、超大規模市場の優位性がさらに強化された。今年は、フォーチュン・グローバル500および国際的なリーディングカンパニー400社以上がオフラインで出展し、全体の国際化率は20.8%と、前回より3ポイント近く上昇した。サービス貿易分野における全国、国際、総合的な大型展示会として、服貿会は中国のサービス消費トレンドをリードし、消費の回復とグレードアップを加速させ、各国の企業が中国の大型サービス市場に積極的に溶け込み、中国企業が国際と国内の二つの市場と資源を十分に活用して展示・取引するためのプラットフォームを提供していくという。

 北京市商務局の丁勇(Ding Yong)局長によると、8月22日の時点で、2022年服貿会の総合展には71の国・国際機関が出展を確定し、そのうちアラブ首長国連邦(UAE)、ドイツ、イギリスなど59か国、世界気象機関(WMO)、ユネスコ(UNESCO)など12の国際機関は前回よりそれぞれ11、2増、サービスの貿易に関する一般協定(GATS)締結前の上位30か国のうち17か国も参加し、UAE、スイス、イタリアなど10か国は初めて国家名義で出展するという。

 国別特設コーナーを訪れると、各国のサービス貿易の発展動向を知ることができ、各国の風土・人情や人的・文化的特徴を理解することもできる。UAEは今年の主賓国として、航空サービス、金融サービス、先進製造、文化サービスなど、「多様な経済」を軸にした展示を行う。オランダ、オーストリア、ポルトガルなど33か国が、国家の「クラウド展示場」を設置し、いつでもどこでもネットアクセスを享受できるようになる。

 今年の服貿会は、環境サービスという特定テーマを新設し、生態環境保護とグリーン・省エネの新技術・応用が全面的に展示された。デジタル技術の新要素がより強調され、通信サービスという特定テーマでメタバース体験館が設けられた。さらに、金融サービス、教育サービス、健康衛生サービス、サプライチェーン、ビジネスサービスの特別展が引き続き設けられ、さまざまな新たな技術、業績、業態、モデルを十分に展示する。

 楊副市長は、首鋼園の展示エリアでは、メタバースを利用して体験館と成果発表会場を設け、メタバースのコンテンツ制作やシーン応用などの新興分野の最先端技術や開発成果を集中的に展示する。事前に申請した協力成果は401件で、前回を上回ったと紹介した。(c)People’s Daily/AFPBB News