【9月8日 CGTN Japanese】中国南西部の重慶市(Chongqing)にある陰条嶺国家級自然保護区の5日付発表によりますと、同保護区内で中国の国家二級重点保護野生植物に指定されている緑花百合(学名:Lilium fargesii)が確認されました。

 緑花百合は、花が下向きに咲き、薄い緑色で紫褐色の斑点が密集し、香りが強く、観賞価値が高い植物です。重慶陰条嶺の緑花百合は、株の高さが80センチに達し、標高2100~2400メートルの山腹にある林や露出した岩の間に生育しています。野生の緑花百合は希少で、絶滅危惧状態にあり、中国では「国家重点保護野生植物リスト」(II級)に登録されています。

 これまでの文献によりますと、緑花百合は主に南西部の雲南省(Yunnan)と四川省(Sichuan)、中部の湖北省(Hubei)と陝西省(Shaanxi)に分布しています。重慶陰条嶺では今回、緑花百合約100株が確認されました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News