【9月6日 AFP】米南部フロリダ州にあるドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の邸宅「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」が連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けた問題で、同州の連邦地裁は5日、捜索で押収された資料を独立した立場から審査する「特別管理者」の任命を命じた。特別管理者の任命はトランプ氏側が要求していたもので、検察への打撃となった。

 弁護士・依頼者間の秘匿特権の対象となる資料を審査する特別管理者の任命について、検察側は国家安全保障を損なう恐れがあるとして反対。資料の審査はすでに政府が実施しているため不要だと主張していた。

 裁判所は例外措置として、押収資料を機密情報の審査と国家安全保障に関する評価のために使用することは許可。検察とトランプ氏の双方に対し、9日までに特別管理者の候補者リストを作成するよう指示した。(c)AFP