【9月6日 AFP】石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどで構成する「OPECプラス」は5日、景気後退の懸念から下落した原油価格を引き上げるため、10月に1年以上ぶりの原油減産を行うことで合意した。

 アナリストは前回と同様の小幅な増産を予想していたが、OPECプラスは10月の生産量を日量10万バレル減らし、8月の水準に戻すことを決定。米国は、数十年ぶりの高インフレの要因となっているエネルギー価格を引き下げるため原油増産を呼び掛けており、減産に反発する可能性がある。

 アナリストは、減産は象徴的な意味合いが強いとみているが、原油価格はOPECプラスの発表後に3%以上上昇。代表指標の北海ブレント原油(Brent crude)先物価格は1バレル=96ドルを超え、米ニューヨーク原油先物市場の主要指標WTI原油先物も90ドル近くに上昇した。(c)AFP/Anne Beade with Emeline Burckel in London