【9月5日 AFP】ロシア軍に対し反転攻勢を強めているウクライナ軍が4日、同国南部で複数の集落を奪還し、舟橋などを破壊したと発表した。

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 ウクライナ軍の南部司令部は4日夜、侵攻初期に掌握された南東部ヘルソン(Kherson)市の弾薬庫と司令センターを破壊したとフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領も同日の定例会見で、南部で集落二つと東部で一つを奪還したと発表した。ただし、集落の名前は公表しなかった。

 政権幹部のキリロ・ティモシェンコ(Kyrylo Tymoshenko)氏はツイッター(Twitter)に、ヘルソン州北部の集落ビソコピッリャ(Vysokopillia)にウクライナ国旗が掲揚されている写真を投稿した。ヘルソン州は、ほぼ全土がロシア軍に占領されている。

 米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」は報告書で「ウクライナ軍の反転攻勢は、南部と東部で検証可能な成果を挙げている」としている。

 南部司令部は、空爆や砲撃でロシア軍の「部隊の移動と兵たんの管理」を混乱させることを目指しているとしている。(c)AFP