【9月5日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2022)は4日、第15ステージ(マルトスからシエラネバダ、152.6キロメートル)が行われ、チームDSM(Team DSM)のテイメン・アレンスマン(Thymen Arensman、オランダ)が区間優勝を飾った。一方、総合首位に立つクイックステップ・アルファビニール(Quick-Step Alpha Vinyl)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)はさらにタイムを失った。

 前日の第14ステージで52秒を失っていたエベネプールは、またもや終盤の上り坂で総合争いのライバルたちに追随できなかった。

 今大会最高となる標高2512メートル地点がゴールとなった今ステージで、総合2位につけるチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)から15秒遅れでフィニッシュできたことをエベネプールは大きな励みにした様子で、「本当にうれしい! 何も失っていないようなものだ」と語った。

 22キロにも及ぶ最後の上り坂で最初に飛び出したのはUTE(UAE TEAM EMIRATES)のマルク・ソレル(Marc Soler、スペイン)だったが、アレンスマンは急勾配の中で追走するとトップに立ち、そのまま逃げ切った。

 山を下ったところではログリッチがエベネプールの後ろを走っていたが、最終盤にアタックを仕掛けてゴールで15秒の差を築いた。

 この結果両者のタイム差は1分34秒となり、この日2位でフィニッシュしたモビスター・チーム(Movistar Team)のエンリク・マス(Enric Mas、スペイン)が2分1秒差の総合3位につけている。(c)AFP