【9月5日 AFP】22-23イングランド・プレミアリーグは4日、第6節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は新加入アントニー(Antony Matheus dos Santos)の移籍後初得点とマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の2ゴールで、開幕5連勝を飾っていたアーセナル(Arsenal)を3-1で下した。

 エリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督が昨季まで率いていたオランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)から8200万ポンド(約132億円)の移籍金で1日に正式加入したアントニーは、この日がユナイテッドでのデビュー戦となった。

 相手の意表を突くプレーや意図のある動きを見せた22歳のアントニーは、わずか35分でネットを揺らし、本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)のファンに強烈な印象を与えた。

 ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)にゴールを許し一時は追いつかれたユナイテッドだが、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)との交代でアントニーがベンチに下がると、ラシュフォードが後半の9分間で2点を奪い、首位アーセナルを一蹴した。

 アントニーとラシュフォードの活躍でリーグ戦4連勝となったユナイテッドは、5位に浮上した。

 テン・ハーフ監督はアントニーについて、「彼はプレミアリーグで脅威になるだろう。われわれには右ウイングの選手が欠けていた。(ジェイドン・)サンチョ(Jadon Sancho)とラシュフォードはそこでプレーできるが左を好む。だから、右でのプレーを得意とする欠けていたピースを手にした」とコメントした。

「よくやってくれたが、彼はもっといいプレーができると思う。素晴らしいゴールを決めたが、どんな得点もチームあってのものだ」

 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)とブレントフォード(Brentford FC)を相手にしての開幕2連敗は、テン・ハーフ監督にとって屈辱的な経験になったが、指揮官はその後、6位フィニッシュとなった昨季のちぐはぐなチームよりもはるかに組織的に見えるユナイテッドに、強い影響を与え始めている。

 一方、今季初黒星という結果は、白熱の一戦を演じながらも甘い守備のつけを払わされたアーセナルにとって残酷なものとなった。

 アーセナルのミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督は「とても残念」と評した上で、「選手たちが見せたプレーは大きな称賛に値するが、より良い結果を出す必要がある」とコメントした。

 一方ブライトンは最下位に沈むレスター・シティ(Leicester City)を5-2で下し、素晴らしい開幕スタートを維持している。(c)AFP/Steven GRIFFITHS