【9月4日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2022)は3日、第4節が行われ、ニュージーランドが53-3でアルゼンチンに勝利。これまでの苦戦を吹き飛ばす大勝を飾り、イアン・フォスター(Ian Foster)ヘッドコーチ(HC)は選手の熱意を称賛した。

 前週のアルゼンチン戦には18-25で敗れたオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)だが、この日は前回よりもはるかに落ち着いた精度の高いプレーを披露。前半だけで24-3の大差をつけるなど、7トライを奪う強烈な内容で前節のショッキングな敗戦の借りを返した。

 前回の対戦では、アルゼンチンの堅い守備の壁とブレークダウンでの体の強さがものをいったが、今回のオールブラックスはそうしたハードルを乗り越える方法を見つけ、激動の今シーズンの中では最も目を見張る出来だった。この結果、両チームはともに2勝2敗となっている。

 批判にさらされているフォスターHCにとっても、一安心の勝利となった。テストマッチここ9試合で3勝のフォスターHCは、オーストラリアとの大会残り2試合で戦績を伸ばすことを目指す。

 フォスターHCは、選手を誇りに思うとコメント。「熱意がとにかく素晴らしい。何回か負けた後では、簡単に気持ちが少し落ちる」とし、「前週の試合の残り4分の1では、そうした部分が見られたと思う。今週はそこを変え、ラグビー選手としての自分たちを信じられるようにすることに取り組んだ。特に序盤、フィールドがかなりぬれていた状況での熱意が非常にうれしい」と話した。(c)AFP